兵庫県知事のSNS発信が途絶 文書問題後、防災情報も投稿せず

AI要約

斎藤元彦兵庫県知事のSNS更新が1カ月以上途絶え、疑惑告発文書による批判で慎重になったとされる。識者からは政治家としての不適格さが指摘されている。

斎藤氏は過去に防災情報をタイムリーに発信し、フォロワーは3万5千人にのぼるアカウントを持っているが、最近は更新が停滞している。

元県幹部の死亡や副知事の辞任による混乱時期に、斎藤氏の責任を問う声が高まり、投稿が途絶えた可能性がある。

 斎藤元彦兵庫県知事の交流サイト(SNS)の更新が1カ月以上途絶えている。県の取り組みを発信するツールとして活用してきたが、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出た8日も投稿はなかった。自身の疑惑告発文書を巡り批判にさらされる中で言動に慎重を期したとみられ、識者からは「黙って下を向くのは政治家として不適格」と厳しい声が上がる。

 斎藤氏は2021年の知事就任前後にX(旧ツイッター)とインスタグラムのアカウントを作成し、フォロワーは今月16日時点で計約3万5千人。県内で被害が出た昨年8月の台風7号や今年1月の能登半島地震では防災情報をタイムリーに投稿し注意を呼びかけた。

 Xでは毎月数十件の投稿をしてきたが、7月6日に県内行事に触れた「兵庫県広報」をリポスト(転載)したのを最後に途絶えた。インスタも同じ行事について投稿後、更新していない。

 懲戒処分を受けた元県幹部が同月7日に亡くなり、その後副知事が辞表を出す異常事態に発展。投稿が止まったのは、斎藤氏の責任を問う声が一気に高まった時期と重なる。