女性がクマに襲われる…頭や左肩、右足などに大けが 三重県初のクマアラート警報「襲ってきたら避難または防御姿勢を」

AI要約

三重県の熊野古道で70代の女性がクマに襲われて大けがを負った事件が発生しました。

女性は山登り中にクマに襲われ、頭や肩、足などに大けがを負いました。

この事件を受けて、三重県では初めてクマアラートを発表し、登山者や自治体への注意喚起を行っています。

女性がクマに襲われる…頭や左肩、右足などに大けが 三重県初のクマアラート警報「襲ってきたら避難または防御姿勢を」

14日夕方、三重県の熊野古道のツヅラト峠の近くで70代の女性がクマに襲われ、大けがをしました。

消防などによりますと、14日午後4時ごろ、大紀町と紀北町をまたぐ熊野古道ツヅラト峠で山登りをしていた70代の女性がクマに襲われました。

女性は頭や左肩、右足などに大けがをしましたが、搬送時に意識はあったということです。

女性は、三重県外から山登りをするためこの場所を訪れ、下山して集落に近づいた際にクマに襲われたということです。

三重県内では、ことし4月からきのう(14日)までにクマの目撃件数が68件あり、過去最多だった昨年度の40件を既に上回っていて、8月9日からは、県民らに注意を呼びかける「クマアラート」を導入していました。

今回、女性がけがをしたことで「クマアラート」の警報を初めて発表しました。

【三重県クマアラート(警報)】

発表地域:大紀町、紀北町

期間:2024年8月15日~2024年10月14日

発表理由:登山者がツヅラト峠を下山して集落に近づいたところ、クマにより負傷したため及びその場所が紀北町との町境に近いため

対応状況:町が登山口に注意看板を設置するとともに、防災無線による注意喚起等を行いました。

また、町や猟友会と連携したパトロール体制の強化、被害防止のための捕獲(駆除)及びクマ専用捕獲檻の町への貸し出しを行います。

■出没状況(8月4日現在)

出没(目撃)件数:68件 うち人身被害:1件

【三重県から県民への呼びかけ】

■クマに出会わないため

▼山野(森林内)等に立ち入る際は、鈴、笛、ラジオなど音のするものを携帯し、単独行動を避ける。

▼早朝や夕方、雨や風の強い日に山野(森林内)等に立ち入る際は特に注意する。

▼見通しの悪い場所に不用意に入らないようにする。

▼クマの餌となるもの(生ゴミ、不要となった果実や農作物等)は除去し、クマを誘引するもの(ミツバチの巣箱、家畜飼料、塗料や燃料等)は鍵のかかる場所で保管するなどして適切に管理する。

▼藪を刈り払い、クマが出没しにくい環境をつくる。

■クマに出会ってしまったら

▼クマから目を離さずにゆっくり後ずさりしながらその場を離れる。

▼クマが襲ってきたら、避難または防御姿勢をとる。