日本で「犬」はこんな風に殺されている…糞尿にまみれ、出産を強要され続けた後に…「子犬製造工場」で見た、想像を絶する鬼畜の所業

AI要約

現代の日本に存在する動物虐待の現場を描いた漫画家・島田英次郎さんの取材を通じて、子犬製造工場や保護活動の実態が明らかになる。

島田さんが保護活動に携わるきっかけとなった野良犬のエピソードから、動物保護に対する思いが語られる。

保護センターやボランティア活動における犬の世話やしつけについて詳細が紹介され、人間との触れ合いが犬たちにとってどれだけ大切かが示される。

日本で「犬」はこんな風に殺されている…糞尿にまみれ、出産を強要され続けた後に…「子犬製造工場」で見た、想像を絶する鬼畜の所業

糞尿の臭いが立ちこめる、暗く汚れた倉庫に、所狭しと並べられた檻。その中にはおびただしい数の犬が痩せ細ったボロボロの姿で、力なく押し込められている。繁殖を強制された犬たちの目は光を失い、なかには母犬がすでに死んでいることにも気付かず、母乳を吸おうとすがりつく子犬の痛ましい姿も……。

こんな目を背けたくなる動物虐待の現場が、現代の日本に存在していることをご存じでしょうか。愛犬家として「子犬製造工場」のむごたらしい実態を詳細に取材し、彼らの保護に奔走する人々の姿を描いた漫画『首輪のない犬たち』(コミックDAYS)の連載を開始した漫画家・島田英次郎さんが実態を語ります。

私は現役の漫画家として作品を発表するかたわら、動物保護のボランティア活動に参加しています。きっかけは、20年くらい前、家の近所で見つけたメスの野良犬を飼い始めたことでした。当初は時おり餌を与える程度だったのですが、そのうち懐かれて、気付けば私の住んでいたアパートの敷地に住み着いていたんです。

やがて彼女が成長して発情期になると、オス犬たちがわんさか集まってくるようになってしまって……。近所から「行政に処分してもらえ」とクレームが入り途方に暮れていたところ、民間の保護センターが一時的にその犬を預かってくれたのです。本当に助かりました。

その後、犬を飼える家に引っ越して彼女を引き取ったのですが、いつか自分も保護センターに恩返しがしたいと思うようになりました。

――保護センターは人間の勝手な都合で捨てられた犬や猫の保護や飼育、新たな引取先への譲渡を一貫して行っている施設です。島田さんのようなボランティアは、行政の保護施設などに収容された犬を引き取って世話やしつけをし、新しい飼い主を見つけるまでの手助けをしています。

活動の主な内容は、捨てられた犬の散歩や小屋の掃除、体のケア(シャンプー、爪切り、ブラッシング、歯磨きなど)のお手伝いなどです。こうした日々の触れあいを通して、人間とともに暮らしていくうえで必要なルールを覚えてもらい、「人間は怖い存在ではない」と感じて心を開いてもらえるように接しています。