連休なのに誰ひとりいない海 巨大地震注意でビーチ閉鎖、疑問の声も

AI要約

和歌山県白浜町の白良浜の海水浴場が南海トラフ地震の臨時情報に合わせて遊泳禁止となり、無人ビーチになった。

遊泳禁止が決まった前日は多くの海水浴客が訪れたが、警備員や町職員の呼びかけにより、10日には誰もいない状態となった。

地元の一部の人は、地震リスクが高まっているとは認めつつも、閉鎖する必要性に疑問を投げかけている。

連休なのに誰ひとりいない海 巨大地震注意でビーチ閉鎖、疑問の声も

 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に合わせて約1週間、閉鎖して遊泳禁止になった和歌山県白浜町の白良浜の海水浴場は10日、海水浴客を含めて誰ひとりいない「無人ビーチ」になっていた。

 白良浜には毎年夏になると、多くの観光客が訪れている。遊泳禁止を決めた前日9日は、早朝から海水浴客が訪れていたこともあって、町職員の呼びかけにもかかわらず、泳いだり砂浜で遊んだりする人たちがあとをたたなかった。

 10日は朝から各ゲートに警備員が立ち、町職員も遊泳禁止を呼びかけた。観光協会や商工会が運営する白良浜前の駐車場の営業を中止したこともあって、ビーチには誰もいない状態になった。

 ただ、地元の人の中には、「(地震の)リスクは高まっているかもしれないが、ここまでする必要があるかは疑問。地震発生時の対応をしっかり決めればいいのでは」と話す人もいた。(勝部真一)