長期評価に記載の地震 M7級、20年に1度 調査委

AI要約

政府の地震調査委員会は、最大震度6弱を観測した8日の地震が、30年以内に発生する確率が80%程度と評価されていた「日向灘の一回り小さい地震」に該当するとの見方を示した。

長期評価によると、今回の地震の震源周辺では過去に同程度の地震が5回起きており、M7.0~7.5程度の地震が30年以内に発生する確率は80%程度と評価されていた。

調査委員長は、日向灘では巨大地震が起きていることが指摘されつつも、それより一回り小さい地震が繰り返し起きていると説明した。

 最大震度6弱を観測した8日の地震について、政府の地震調査委員会は9日、2022年に公表した長期評価の中で、30年以内に発生する確率が80%程度と評価していた「日向灘の一回り小さい地震」に該当するとの見方を示した。

 

 長期評価によると、8日の地震の震源周辺では1919年以降、31年11月にマグニチュード(M)7.1、61年2月にM7.0の地震が起きるなど、今回と同程度の地震が5回起きており、発生頻度は約20.6年に1度。M7.0~7.5程度の地震が30年以内に発生する確率は80%程度と評価されていた。この領域は南海トラフ地震の想定震源域に含まれている。

 調査委の平田直委員長(東京大名誉教授)は9日の記者会見で「日向灘では、プレート境界の巨大地震が起きていることが指摘されているが、それより一回り小さい地震は繰り返し起きていて、その仲間の地震が起きた」と説明した。