クイーンビートル、不正発覚で13日から運休 浸水報告せず改ざんも

AI要約

JR九州は高速船「クイーンビートル」の運航を当面の間停止することを発表した。不正が発覚したためとして、浸水やセンサーの改ざんなどの安全審査問題が指摘された。

5月30日に浸水が確認され、7月10日まで運休していたが、実際には2月に浸水があったにも関わらず報告していなかったことが判明。安全確保の不正が発覚し、運航停止と経営陣交代が決定された。

JR九州高速船は国交省の監査を受けており、新体制で安全確保を行い再開する予定。現在は13日以降の予約をキャンセルし、対応している。

クイーンビートル、不正発覚で13日から運休 浸水報告せず改ざんも

 JR九州は9日、博多港と韓国・釜山港を結ぶ高速船「クイーンビートル」を13日から当面の間、運休すると発表した。船体への浸水をめぐって運航する子会社のJR九州高速船による不正が発覚したためという。

 JR九州高速船は、クイーンビートルについて5月30日に船首部分への浸水を確認、ひび割れが見つかったとして7月10日まで運休した。しかし、JR九州によると、実際は今年2月に少量の浸水を確認していたが、国土交通省に報告せずに運航を続けていたという。さらに、浸水に関するデータを改ざん、浸水を感知するセンサーの位置をずらして反応しにくくする安全軽視の不正も判明した。

 JR九州高速船は現在、この問題で国交省の監査を受けているが、事態を重くみたJR九州は13日に経営陣を交代することを決定。新体制で安全確保を確立した段階で運航を再開するとしている。13日以降の予約はキャンセルとなり、個別に連絡しているという。