パリオリンピック真っ最中に『南海トラフ地震』臨時情報…分かれた各局対応 「優先順位」に疑問の声も

AI要約

気象庁が初めてとなる「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表し、日本全体が警戒を強めている。

テレビ各局の報道では、地震の重要性に応じて大きな差が出ており、一部の番組は地震情報を軽視しているような様子が見られた。

ネット上では、地震の重要性を理解し、報道の優先順位に疑問を示す声が上がっている。

パリオリンピック真っ最中に『南海トラフ地震』臨時情報…分かれた各局対応 「優先順位」に疑問の声も

 気象庁が8日、初めてとなる「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表し、日本中が警戒を高めている。パリ五輪真っ最中の注意情報…。翌朝のワイドショーでは各局で関連ニュースが扱われたが、その規模には大きく差が出た。

 午前8時からのテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」では、冒頭から「初の発表 南海トラフ臨時情報『巨大地震注意』」というタイトルで大々的に報じた。建物が倒壊した鹿児島や宮崎などの現地からの中継を挟みつつ、スタジオでも議論された。専門家もリモート出演し、45分間、ガッツリと報じた。

 午前9時からの日本テレビ系「DayDay.」も冒頭の15分間ほど、南海トラフ地震に関するニュースを扱い、午前11時台のTBS系「ひるおび」でも冒頭は地震に関するものだった。

 一方、対照的だったのは、午前8時からのフジテレビ系「めざまし8」だ。パリ五輪を解説するために元女子卓球プロなどをゲストに招いていたり、男子体操の日本代表が帰国後初生出演を予定していたこともあり、冒頭から1時間半はパリ五輪関連だった。地震が扱われたのは午前9時30分以降で、その内容は2分弱であっけなく終了した。

 ネット上では「地震よりオリンピック優先」「昨日の震度7の地震スルーするのはどうかと思う」「国民の命の危険もあるのに」という疑問の声もみられた。