巨大地震注意の対象29都府県707市町村 宮崎震度6弱、9人けが

AI要約

宮崎県沖で震源となる地震が発生、最大震度6弱を観測しました。気象庁は初の「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、沖縄県から茨城県までの広い範囲に注意を呼び掛けています。

地震の規模を示すマグニチュードは7.0と推定され、専門家の評価により「巨大地震注意」が発表されました。津波注意報も発表され、宮崎県では1メートルの津波が観測されました。

地震により倒れ物によるけがをした人がいるものの、原子力施設に異常は確認されていません。行政も状況を注視しており、警戒が続いています。

巨大地震注意の対象29都府県707市町村 宮崎震度6弱、9人けが

 8日午後4時42分ごろ、宮崎県沖の日向灘を震源とする地震があり、宮崎県日南市南郷町で最大震度6弱を観測した。気象庁によると、震源は宮崎県の東南東30キロ付近で、震源の深さは30キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.0と推定される。この地震で、気象庁は初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表し、今後1週間は巨大地震に注意するように呼び掛けている。

 注意の対象は、沖縄県から茨城県の1都2府26県707市町村。

 今回の地震は、一定の規模を超え、東海から九州の太平洋沖にかけて広がる南海トラフ地震の想定震源域で発生。専門家らで構成される気象庁の評価検討会が招集され、Mは7.0と、臨時情報を出す条件を満たしたことから、3段階のうち、事前避難を求める「巨大地震警戒」に次ぐ、「巨大地震注意」が発表された。発表は、2017年11月の制度導入後初となる。

 地震では、宮崎市や宮崎県串間市、都城市では震度5強を観測。愛媛県宇和海沿岸や高知県、大分県豊後水道沿岸などに津波注意報が発表され、宮崎県では1メートルの津波が観測された。総務省消防庁によると、倒れてきた物に当たるなどし、宮崎、鹿児島両県で計9人がけがをした。林芳正官房長官は8日夜の会見で、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)など原子力施設の異常は確認されていないと説明した。