万博を前に「オーバーツーリズム」の意見交換 大阪で240人参加

AI要約

2025年の大阪・関西万博を前に、オーバーツーリズム(観光公害)について意見交換などをする催しが行われた。

一般社団法人・ツーリストシップが主催し、観光地でのマナーや持続可能性について考える取り組みが全国で展開されている。

参加者らが観光地の調査結果を発表し、観光関係者によるパネルディスカッションが行われ、万博を通じて地域の持続可能性を世界にPRする必要性が指摘された。

万博を前に「オーバーツーリズム」の意見交換 大阪で240人参加

 2025年の大阪・関西万博を前に、オーバーツーリズム(観光公害)について意見交換などをする催しが6日、大阪市内であり、関係者ら約240人が参加した。

 一般社団法人・ツーリストシップ(京都市)主催。スポーツマンシップから着想した「ツーリストシップ」という言葉を広め、観光地での振る舞いを考えてもらう「旅先クイズ会」などを全国各地で開いている。

 催しでは、大阪の高校生らが観光地の街頭調査で感じたことなどを発表した後、観光関係者によるパネルディスカッションがあった。

 墨田区観光協会(東京都)の森山育子理事長は、観光地の持続可能性を確保するための取り組みについて「(観光客へ)『ご協力をお願いします』ではなく、『やって下さい』と言い切ってもいい」と話した。

 九州運輸局観光地域振興課の津留崇明課長は「万博は(大阪・関西が)サステイナブル(持続可能)な地域だと世界中にPRする絶好の契機」と話し、万博後も見据えた息の長い取り組みが必要だと指摘した。

 万博は来年4~10月に人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開かれ、約350万人の訪日客を含む約2820万人の来場を見込んでいる。(箱谷真司)