海外パビリオン「10月に工事完了しなくても間に合う」 斎藤経産相、万博会場を視察

AI要約

斎藤健経済産業相が大阪市の人工島・夢洲で建設が進められている2025年大阪・関西万博の会場を視察。万博の工事進捗や関連施設の準備状況について確認し、IRの工事中断要望に対応していることを強調。

万博協会は外装工事の完了を10月中旬までに求めており、海外パビリオンの遅れを指摘される中でも開幕に間に合うとの見通しを示している。

また、斎藤氏は大阪市内の書店も視察し、書店振興について経営者らと意見交換を行った。

海外パビリオン「10月に工事完了しなくても間に合う」 斎藤経産相、万博会場を視察

斎藤健経済産業相が6日、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で建設が進められている2025年大阪・関西万博の会場を視察。工事の遅れが指摘される海外パビリオンについて「パビリオンにはさまざまなデザインや工法がある。10月中旬に一律で工事が完了しないと開幕に間に合わないということではない」と強調した。

万博は来年4月13日から半年間開催する。万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は参加国に対し、10月中旬を目安に外装工事を終えるよう求めている。斎藤氏はこの日、万博のシンボルとなる大屋根(リング)や、日本政府のパビリオン「日本館」などの工事現場を視察した。

会場に隣接する敷地では、令和12年秋ごろの完成に向け、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の土壌改良工事などの建設準備も進められている。IRについては、万博協会の十倉雅和会長(経団連会長)らが大阪府市に、景観や騒音の懸念を理由に万博開催期間中の工事中断を要望している。

斎藤氏は「経産省としては万博もIRも重要な事業」とした上で、「万博期間中は万博の成功が最優先であるという考えであり、大阪府市も理解して調整していただいている」とした。

斎藤氏は同日、大阪市内の書店も視察。書店経営者らと書店振興について意見を交わした。