三十三銀行がJCRアワード受賞 日本格付研究所が評価 三重

AI要約

㈱三十三銀行がJCRアワードを受賞することが決定し、授賞式が行われることが発表された。

JCRアワードはサステナブルファイナンスを手掛ける金融機関を評価する制度で、今回は地方銀行3行が選ばれた。

同行はサステナブル人材の育成やポジティブ・インパクト・ファイナンスの推進などへの取り組みが評価された。

 三重県松阪市京町に本店を置く㈱三十三フィナンシャルグループ傘下の㈱三十三銀行(本店=四日市市、道廣剛太郎頭取)が22日、㈱日本格付研究所(JCR、本社=東京・銀座、髙木祥吉代表取締役社長)から2023(令和5)年度のJCRアワードを贈られることが決まった。同日午前11時から四日市市の同行本店で授賞式がある。

 同アワードは、第三者評価を実施するサステナブルファイナンスを手掛ける金融機関を対象に、同研究所が功績を評価する制度で、今回が第1回。同行など地方銀行3行が選ばれた。

 「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)の導入当初から営業店と一体となった推進体制を構築し、サステナブル人材の育成にも取り組んでいる。また、全行一体での取り組みでPIF実行件数はJCRアワード公表の地域金融機関で最も多い」が受賞理由となった。

 授賞式には同研究所の梶原敦子常務執行役員と道廣頭取が列席する。

 サステナブルファイナンスとは「新たな産業・社会構造への転換を促し、持続可能な社会を実現するための金融」。グリーンボンド(企業や地方自治体等が、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行する債券)もその一つ。PIFは企業活動が経済・社会・環境に対して良い影響を与えるよう努める企業に融資する仕組み。

 同研究所は、戦前から戦後にかけての大蔵官僚で、初代アジア開発銀行総裁となった故・渡辺武さんが初代社長となって1985(昭和60)年に設立された、日本で最初の格付機関。現在の髙木社長は元金融庁長官で元ゆうちょ銀行社長。