万博期間中のＩＲ建設工事中断を要望 万博協会長ら、大阪府などに
AI要約
2025年大阪・関西万博の会場に隣接する統合型リゾート施設（IR）の建設工事中断が要望されている。
万博の運営主体である日本国際博覧会協会と博覧会国際事務局が中断を求め、景観や騒音が懸念されている。
工事中断は建設費用の増加や完成の遅れを引き起こす懸念がある。
２０２５年大阪・関西万博の会場（大阪市此花区）に隣接して整備が進む、カジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）を巡り、万博の運営主体である日本国際博覧会協会（万博協会）の十倉雅和会長（経団連会長）らが、万博期間中の工事を中断するよう大阪府などに要望していることが３日、分かった。景観や騒音の懸念が理由という。
関係者によれば、十倉氏が７月下旬に府の吉村洋文知事と会談した際に、万博期間中のＩＲ建設工事の中断を求めたという。博覧会国際事務局（ＢＩＥ）幹部も、同様の理由で中断を求めているという。協会幹部は「万博開催に影響が出るような事態は避けてほしいと求めている」と説明している。
万博は来年４～１０月に大阪市の人工島・夢洲（ゆめしま）で開催予定。ＩＲは３０（令和１２）年秋ごろの完成に向け、土壌改良工事などの建設準備が進められている。工事の中断は建設費用の増大や、完成のさらなる遅れなどを引き起こすことが懸念される。ＩＲ事業関係者は工事中断を求める声について「コメントできない」としている。
