「誰ひとり取り残さない社会に」 岸田首相、障害児支援を視察

AI要約

岸田文雄首相が札幌市の児童発達支援センターを視察し、障害のある子どもやその家族を支援する取り組みに触れた。

保護者や職員と意見交換を行い、障害のある人もない人も大切にされる社会の実現に向けた決意を示した。

同首相は認知症のボランティア活動を支援する団体や子育て支援施設も視察し、社会の誰一人取り残さない取り組みに関心を示した。

「誰ひとり取り残さない社会に」 岸田首相、障害児支援を視察

 岸田文雄首相は7月24日、札幌市の「むぎのこ児童発達支援センター」(社会福祉法人麦の子会)を視察した。障害のあるこどもを真ん中に家族も支援しているセンターについて説明を受けた後、こどもたちと音楽に合わせて一緒に体を動かし、触れ合った。

 北川聡子理事長や職員、保護者との意見交換では、保護者から、孤独を抱えて生きてきたが、同じ悩みを持つ人と出会って元気になったことや、むぎのこのような施設が全国に増えることで、困っている親を助けてほしいことなどが伝えられた。北川理事長は「障害のある人もない人も大切にされるやさしい社会になってほしい」と話した。

 岸田首相は「誰一人取り残さない社会を実現していく」と決意を述べ、「こうした大きな目標に向けても大変具体的で参考になる取り組みだ」とした。

 岸田首相は同26日、東京都町田市の認知症の人のボランティア活動を支援している団体と、子育て支援施設も視察した。