前橋空襲、紙芝居で継承 7~9日に読み聞かせ会

AI要約

前橋市で前橋空襲を体験した原田恒弘さんを基にした紙芝居「わたしの八月五日」が完成し、読み聞かせ会が開催される。

紙芝居では、防空壕で救われた話や戦争孤児から家族がいることを知る場面が描かれている。

市民団体の取り組みを通じて、若い世代に戦争の重要性を考える機会が提供される。

 太平洋戦争末期の前橋空襲を伝える紙芝居「わたしの八月五日」が完成し、7~9日に前橋市芸術文化れんが蔵でお披露目の読み聞かせ会が開かれる。被害に遭った同市の原田恒弘さん(86)の体験を基に、市民団体が制作。防空壕で見知らぬ女性に救われた話や、戦争孤児から家族がいることを「いいな」と言われた話などを描いた。

 「前橋に平和資料館設立をめざす会」が、元教員の宮田栄子さん(75)に絵を依頼した。企画した鈴木みどりさん(76)は「聞き手と対話できる紙芝居の形にこだわった」。浅尾剛事務局長(79)は「世界で戦争が相次ぐ中、若い世代に戦争を考えてほしい」と話す。