デジタル版で新聞読む習慣を 京都、NIE全国大会閉幕

AI要約

第29回NIE全国大会が京都市で開催され、デジタル版を通じた新聞の読み方の重要性が強調された。

中学校の授業では戦争体験者の証言や戦後の日米関係に関する新聞記事を使い、生徒たちの多面的な考えを育んだ。

来年のNIE全国大会は神戸市で開催される予定である。

 京都市で開かれた第29回NIE(教育に新聞を)全国大会は2日、デジタル版を通して新聞を読む習慣を育む実践などを報告し、2日間の日程を終えた。スローガンは「探究と対話を深めるNIE デジタル・多様性社会の学びに生かす」。来年は神戸市で開催する。

 京都市立西京高付属中の国語の公開授業では、太平洋戦争の背景などを理解するため、戦争体験者の証言や、日米の思惑を戦後に振り返った複数の記事を扱った。2年の松田航輝さん(13)は学習端末でデジタル版を読み、日本に有利な戦況を喜ぶ市民もいたと知った。「さまざまな意見に触れて時代を多面的に捉えることができ、考えが深まった」と話した。