埼玉県内の児童虐待相談1・5%増 「依然多い状況」対応強化、児相の職員増員

AI要約

埼玉県が発表した児童相談所における児童虐待相談対応状況によると、令和5年度の相談対応件数は前年度に比べ259件(1・5%)増の1万7472件だった。県は「依然として多い状況」とみており、6年度に児童相談所の職員を31人増員するなど、児童虐待の相談対応の充実を図っている。

虐待の種別では、「心理的虐待」が1万977件で、全体の62・8%と前年度同様に最も割合が高かった。次いで、「身体的虐待」が3765件で、割合は21・5%だった。「保護の怠慢・拒否」が2568件だったが、前年に比べると件数は減った。性的虐待は162件の微減となった。

通報の経路別では、「警察」からの通告件数が1万1280件と最も多く、「近隣・知人」(1721件)、「家族・親戚」(1309件)、「学校など」(825件)、「福祉事務所」(649件)などが続いた。

埼玉県内の児童虐待相談1・5%増 「依然多い状況」対応強化、児相の職員増員

埼玉県が発表した児童相談所における児童虐待相談対応状況によると、令和5年度の相談対応件数は前年度に比べ259件(1・5%)増の1万7472件だった。県は「依然として多い状況」とみており、6年度に児童相談所の職員を31人増員するなど、児童虐待の相談対応の充実を図っている。

虐待の種別では、「心理的虐待」が1万977件で、全体の62・8%と前年度同様に最も割合が高かった。次いで、「身体的虐待」が3765件で、割合は21・5%だった。「保護の怠慢・拒否」が2568件だったが、前年に比べると件数は減った。性的虐待は162件の微減となった。

通報の経路別では、「警察」からの通告件数が1万1280件と最も多く、「近隣・知人」(1721件)、「家族・親戚」(1309件)、「学校など」(825件)、「福祉事務所」(649件)などが続いた。

被虐待児の年齢は、「小学生」が5996件と最も多く、「3歳~就学前」が4459件、「0~3歳未満」が3041件、「中学生」が2636件、「高校生ほか」が1340件の順だった。

このほか、主な虐待者は、「実母」が8666件と全体の49・6%を占め、「実父」が7386件、「実父以外の父親」が659件などだった。

県はこうした状況などを踏まえ、6年度に、児童相談所の職員を増員するほか、7年度に朝霞市内に県設置8番目の児童相談所を新設することを決めた。このほか、交流サイト(SNS)を活用した相談窓口の運営や警察、市町村との連携強化にも乗り出している。