人望ゼロの石破氏に能力不足の小泉氏…結局「自民党総裁」のイスは誰の手に? 党内でささやかれる意外な「有力候補」とは

AI要約

9月の自民党総裁選挙を巡る麻生太郎と菅義偉の後継争いが激化している。しかし、両者とも決め手を欠いており、岸田文雄政権の後継にはまだ不透明な状況が続いている。

麻生派や旧茂木派、旧岸田派などの勢力を巻き込む麻生氏と、石破茂や小泉進次郎などの人気はあるが、批判も多い菅氏の間で、党内の意見が割れている状況だ。

一部の中間派議員は、現在の状況を考えると岸田総理の続投が最善の選択かもしれないとの声もある。

人望ゼロの石破氏に能力不足の小泉氏…結局「自民党総裁」のイスは誰の手に? 党内でささやかれる意外な「有力候補」とは

 9月の自民党総裁選挙を目前に、岸田文雄政権はもはや死に体。後継を巡って長老が水面下で綱引きを続けるが、どちらも決め手を欠くのが現状だ。

 政治部デスクが解説する。

「岸田総理の後任について、麻生太郎、菅義偉の二人の元総理が主導権争いを繰り広げています。麻生氏は麻生派の55人、旧茂木派の44人、そして旧岸田派の46人の計145人に加え、旧安倍派など保守系の一部を取り込む考え。過半数を確保できます」

 現在、自民党の国会議員の過半数は186人。すでに“勝負あり”なのか。

「麻生氏が“岸田おろし”に動けば旧岸田派は麻生氏から離れますが、その際に旧岸田派が乗れる総裁候補は、元同派の林芳正官房長官か上川陽子外相くらい。ですが、林氏は麻生氏と折り合いが悪く、上川氏は地味な上に資金不足。そもそも、本当に旧茂木派や保守系が足並みをそろえるかは未知数です」

 他方、菅陣営の動向を自民党関係者が指摘する。

「いまだに年内の解散・総選挙説は根強いし、来夏には参院選もある。議員が求めているのは“選挙の顔”で、国民的な人気があるとされる石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相は、本来なら菅さんにとって有力なカードのはずですが」

 石破氏には党内で“いざという時に逃げる”“味方を後ろから鉄砲で撃つ”とのイメージが定着しており、

「人気も人望もない。保守を標榜しながら過去に女系天皇を容認するような発言があり、保守系議員からも蛇蝎のごとく嫌われています。また、進次郎はみこしには軽くていいものの、圧倒的に能力不足。どちらも菅さんの“切り札”にはなり得ません」

 そんな現状を見越し、同党中間派議員が耳打ちする。

「党内が“しばらく岸田さんでいいんじゃないか”と収まる可能性もある。先の都議補選での惨敗で分かる通り、自民党への逆風はまるでやんでいない。もはや党の顔を替えるくらいじゃダメで、“年内の解散は自殺行為に等しい”なんて声もあるほどだよ」

 別の中間派議員も同様だ。

「バイデン大統領の米大統領選からの撤退表明で、11月にはトランプ前大統領が返り咲きしそうです。また、年末の税制改正では防衛増税に関する議論が不可避なのに、当の自衛隊は手当の不正受給やパワハラなどの不祥事で持ち切り。誰が総理・総裁になっても日米関係や税制のかじ取りは難航必至なので、来春まで岸田総理に続投していただき、来年度予算の成立と引き換えに退陣を願う。新総裁の下、衆参ダブル選挙に持ち込めばいい」