学童保育の昼食でアレルギーの表示漏れ 卵アレルギーの児童が嘔吐

AI要約

横浜市の学童保育で提供された昼食のアレルギー表示に漏れがあり、卵アレルギーがある児童が嘔吐した事件が発生。

昼食の提供業者が卵を使った料理の卵表示を見落とし、児童が食べてしまったことが原因。

ハーベストは過去に食中毒事件を起こし、再度重大なミスを犯してしまった。

学童保育の昼食でアレルギーの表示漏れ 卵アレルギーの児童が嘔吐

 横浜市は29日夜、港南区内の学童保育「放課後児童クラブ」で提供された昼食のアレルギー表示に漏れがあり、卵アレルギーがある児童1人が昼食を食べたあとに嘔吐(おうと)したと発表した。児童が食べた「蒸ししゅうまい」のつなぎに卵が使われていたという。児童の体調は現在、落ち着いており、卵アレルギーがある他の児童については健康被害の報告はないという。

 同市の学童保育では22日から夏休み期間の昼食提供が始まったばかり。

 市によると、児童は29日、昼食を食べた約1時間後に嘔吐(おうと)し、迎えにきた保護者が昼食の提供業者に問い合わせてミスが発覚したという。

 昼食は官公庁や企業、学校の食堂などを手がけるハーベスト(保土ケ谷区)が製造し、戸塚区や港南区など164カ所の学童保育で計1687食が提供された。

■仕入れ業者の成分表には記載があったが

 「蒸ししゅうまい」の仕入れ先事業者が作った成分表には卵の記載があったが、ハーベストが献立表を作成する際に見落としたという。

 ハーベストは昨年12月末、横浜市が2026年度からの導入をめざす市立中学校の全員給食の事業予定者に選ばれたが、都内の高齢者施設で食中毒を起こし、市から一時指名停止となった。

 ハーベストの岡本靖管理本部長は「学校給食も取り扱う会社としてあってはならない重大な事態だと受け止めている」と話した。(堅島敢太郎)