震災遺構中浜小の校銘板なくなる 窃盗事件で捜査 宮城県警

AI要約

宮城県山元町の震災遺構中浜小学校で校銘板が盗まれた事件が発生。

校銘板は学校名が書かれたアルミ製の看板で、校舎完成後から設置されていた。

地元の人々にとって校銘板は震災のシンボルであり、盗難の可能性も捜査されている。

 東日本大震災の津波被害を受けた宮城県山元町の震災遺構中浜小学校で、校門に設置され、学校名が書かれた「校銘板」がなくなったことが30日分かった。

 町教育委員会は被害届を提出し、県警亘理署が窃盗事件として捜査している。

 町教委によると、校銘板はアルミ製で、縦約30センチ、横約120センチ、校舎が完成した1989年ごろから設置されていた。

 今月19日、町教委に「校銘板がなくなっている」とメールで連絡があり発覚。町教委は29日、亘理署に被害届を出した。同署は何者かが盗んだ可能性もあるとみて捜査している。

 町教委の担当者は「校銘板は震災遺構のシンボルだけではなく、卒業生にとっても思い出のあるもの。盗難であれば、返していただきたい」と話している。

 中浜小は震災時、津波にのまれたが、児童や教職員ら90人が屋上に避難し助かった。2013年に閉校となった後、町が震災遺構として公開している。