96歳のドクター中松氏、都知事選再挑戦に意欲 米歌手デビュー構想「侍は無遅刻の心」

AI要約

発明家で国際創造学者のドクター・中松氏が都知事選への再挑戦を表明。今回は100歳での当選を目指し、都民を救う発明構想を披露。

中松氏は過去にも都知事選に挑戦しており、発明家として多くの特許を取得している。今回は新たな発明として浮遊車や真水供給機を開発する意向。

さらに、自動車産業の未来に警戒し、雇用を守るための取り組みや、100歳での歌手デビューなど、多岐にわたる活動が計画されている。

96歳のドクター中松氏、都知事選再挑戦に意欲 米歌手デビュー構想「侍は無遅刻の心」

先の東京都知事選に出馬し、11位に敗れた発明家で国際創造学者のドクター・中松氏(96)が26日、都内で記者会見を開き、次の都知事選にも挑戦する考えを表明した。小池氏が任期を満了すれば、次の選挙で中松氏は100歳になる。中松氏は「100歳で完全に当選する」と述べ、都民を救うこととなる種々の発明構想を披露した。

■開発魂は衰えず

中松氏は今回の都知事選で2万3825票を得た。平成3年以降、都知事選への挑戦を繰り返し、24年に12万超の票を得たが、いずれも有効投票数の1割に至らず、供託金を没収されている。

今回は26年以来10年ぶりの出馬となった。その理由について、中松氏は「政治とカネ」の問題を挙げて「職業政治家による裏金政治が続いている」と憂い、政治の刷新のためとした。「侍魂(さむらいだましい)、義の心、96年間の長い経験と高い能力、小学校から(出身校である)東京大まで無遅刻無欠席で、真面目な人間による全く新しい『発明政治』を実現するためだ」と語った。

中松氏は発明家として知られ、これまでの発明件数は自称4000件。米国の発明王エジソンは1093件で、中松氏は米国で「世界の発明王」として認められているという。

会見では100歳までに「ウクルマ」(浮いて走る車)、「なか真水」(真水供給機)などを発明すると表明した。電気自動車(EV)化による雇用喪失には警戒感を示し、二酸化炭素(CO2)を一切出さない自動車「ナカマワン」の開発に注力すると強調。「これによって自動車会社の下請け会社の従業員数百万人を救うことができる」と述べ、エンジン車の製造に関わってきた関連従業員の雇用を守ると訴えた。EVを敵視している米国のトランプ前大統領と近く意見交換したい考えも示した。

■歌手挑戦も筋トレも

100歳までに全米で歌手デビューする構想も明らかにし「シンガーソングライターとしてデビューする。これから全米ツアーだ」と語った。

会見では、第二電電(現KDDI)の共同創業者の千本倖生氏も、中松氏の半生について講演した。千本氏は今回の都知事選で2位だった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏の選対副本部長を務めたという。