自民党総裁選12日告示 争点にマイナ保険証、解雇規制の緩和…火花も
上川外務大臣を含む9人の候補者が総裁選に出馬を表明する中、野田元総務大臣は出馬を断念した。
総裁選の争点である『政治とカネ』の問題について、候補者たちのスタンスが明らかになっている。
選択的夫婦別姓について、小泉氏を含む賛成派と、高市氏を含む慎重派が対立する中、候補者たちの態度が分かれている。
総裁選の候補者です。
11日、上川外務大臣が出馬を表明しました。これまでに9人が出馬を表明しています。
また、出馬に意欲を示していた野田元総務大臣は断念したということです。
総裁選の争点となる、『政治とカネ』の問題についてです。
10日、出馬表明した加藤元官房長官は、今回の問題について、
「すでに処分は決定している。取り組むべきは説明責任。不記載相当額については、国庫に返納する手続きを検討すべき。政策活動費は原則公開でいい」としています。
石破元幹事長
「カネのための政治はしない。どのようにして透明性を確保していくか、具体的に策定する。(不記載があった議員への対応について)国民の審判は経るべきステップ」
林官房長官
「政策活動費については、10年後の公開を前倒しする。(不記載があった議員について)選挙で国民の審判を受けて戻ってきた方々は、適材適所で登用していきたい」
小林前経済安保担当大臣
「政策活動費は毎年公開、それができなければ廃止。旧文通費の使途は公開し、残ったお金は返納義務を課す」
高市経済安保担当大臣
「(不記載があった議員の処遇について)すでに処分は決まっている。総裁が代わったからといって、ちゃぶ台返しすることはしない」
小泉元環境大臣
「政策活動費はやめる。旧文通費は公開、残金は国庫に返納を義務付ける」
茂木幹事長
「政策活動費は表に出せるという判断をしたため、廃止する」
河野デジタル大臣
「政策活動費だろうが、非課税のものは、領収書をつけて公開していく」
12日、告示の自民党総裁選。争点の一つである選択的夫婦別姓についての候補者のスタンスです。
選択的夫婦別姓について賛成している小泉氏は、9日、経団連の十倉会長と会談しました。
そこで、「党議拘束をかけずに国会に法案を提出するとお話をした」ということです。
これに対して十倉会長は、小泉さんの覚悟に「非常に感じ入った」と応じたということです。
そんな小泉氏に反論したのが、高市氏です。
高市氏は、旧姓も広く使えるような環境整備を主張していて、選択的夫婦別姓については慎重な立場です。
高市氏は、
「(旧姓では)不動産登記できないのではと答えた立候補者がいたが、4月からは旧姓でできる」と話しました。
これは小泉氏のことを指しています。
選択的夫婦別姓について、他の候補者は―
賛成の候補者です。
石破元幹事長
「かねてより、個人的に積極的な姿勢を持っている」
河野デジタル大臣
「本会議で、党議拘束を外してやらないといけないかなと思う」
林官房長官
「個人的には、選択的夫婦別姓はあってもいい」
一方、慎重な立場の候補者です。
加藤元官房長官
「同姓制度は維持しつつ、まずは法的、社会的な不都合を解決する」
小林前経済安保担当大臣
「子どもたちの立場・視点をもっと考えるべき」
茂木幹事長
「もう少し世論の醸成・集約が大切ではないか」