温暖化による海水温上昇などでピンチのアオサ 供給不足解消を目指す陸上養殖プロジェクト【SUNトピ】
アオサの供給不安を解消するために愛媛県西予市で陸上養殖プロジェクトが進行中。
アオサは海水温上昇の影響で収穫量が減少しており、暑さに弱いため通年養殖が困難だったが、熱に強い株を発見し陸上養殖での育成が可能に。
徳島文理大学との連携で、陸上養殖で育ったアオサノリも使われており、海上養殖品と同等の品質に。
お味噌汁の定番の具“アオサ”が今、ピンチです。
温暖化による海水温の上昇などで海藻類全般の収穫量が減少しており、アオサも例外ではありません。そんなアオサの供給不安を解消するべく、愛媛県西予市で陸上養殖のプロジェクトが進められています。
マルコメ株式会社 開発部 資源開発課 松島大二朗 課長
「温度管理が大きい水槽だとかなり難しいので、小さい水槽で収穫する方が効率がいい」
普段は直径3メートルから5メートルの大きな水槽で育てていますが、暑さが厳しい夏場は小さめの水槽に遮光シートを被せて水温30℃以下を保つ工夫をしています。
もともと暑さに弱く、冬場にしか収穫できないアオサですが、全国の海岸を回って熱に強いアオサの株を発見したことなどから通年養殖が可能になりました。徳島文理大学などと連携し進めてきましたが、今年9月から陸上養殖で育ったアオサノリも使われるとのこと。海上養殖のものと遜色ない色味や味になっているとのことです。