平均寿命、3年ぶり前年超え 男性81.09歳、女性87.14歳 新型コロナ死亡率低下で・厚労省

AI要約

2023年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳で、3年ぶりに前年を上回った。新型コロナの影響で死亡率が低下し、平均寿命が上昇したとみられる。

平均寿命は戦後から右肩上がりで伸び続けていたが、新型コロナ流行の影響で21年と22年は低下していた。しかし、男女とも3年ぶりに増加した。

男性は前年から0.04歳、女性は0.05歳上昇し、男性は世界的には5位、女性は1位の平均寿命を維持している。

 2023年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳で、男女ともに3年ぶりに前年を上回ったことが26日、厚生労働省の調査で分かった。

 男性は0.04歳、女性は0.05歳上昇した。同省は新型コロナウイルスによる死亡率の低下などが寄与したと分析している。

 厚労省によると、新型コロナによる死亡が減ったことで、平均寿命は男性で0.06歳、女性で0.04歳延びたと考えられる。がんによる死亡の減少も長寿化に貢献したとみられるという。

 平均寿命は、その年に生まれた0歳児が平均してあと何年生きられるかを示した指標。各年齢の死亡率が今後も変わらないと仮定して算出する。

 戦後間もない1947年(男性50.06歳、女性53.96歳)以降、ほぼ右肩上がりで延び続けてきたが、21年と22年は新型コロナの流行が影響し、2年連続で低下していた。

 海外と比較すると、男性はスイス、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリアに続く5位で、前年の4位から後退した。女性は1位だった。