“夏休み限定”公園での「花火」解禁の動き 東京・港区、千代田区など…人気は「煙が少ない」最新花火
都内の公園での花火利用が禁止されている中で、夏休み期間中に限定解禁される動きが広まっている。
東京・港区や杉並区などでの花火解禁には、苦情対策や利用ルールの遵守が課題として挙げられている。
花火業界では、煙の少ない花火や様々な変化が楽しめる花火が人気を集めており、日本人の独特の感性を楽しむ姿が残されるべきだという考えがある。
夏の風物詩といえば「花火」だが、現在は苦情対策などで、都内は公園での花火の利用を禁止している場合が多い。
そんな中、“夏休み期間限定”で、公園での花火を解禁する動きが広まっている。
また、近所迷惑防止になる最新の手持ち花火も出てきているようだ。
夏休みに家族で楽しんだ思い出がある人も多い「手持ち花火」だが、都内の公園入り口を見てみると、「花火など火気厳禁」との看板が。
都内では花火の利用を禁止している公園が多く、目黒区や板橋区などはすべての公園で花火が一律原則禁止だ。
子どもと公園に遊びにきていた親たちは、「子供のころはもっといろんな所でできたので、ちょっと残念」「もっと(花火)できるところあるといいかなとは思いますけど」と漏らす。
そんな、「花火を楽しみたいけど楽しめる場所がない」という困惑の声に、“夏休み期間の花火解禁”の取り組みが広がっている。
東京・港区では区民からの要望も多く、2023年から夏休み期間中、指定の公園などで手持ち花火が出来るように“限定解禁”した。
東京・港区の担当者:
公園で花火をさせてあげられたらということもありまして、公園で花火を認めるということに踏み切りました。
こうした取り組みは港区以外にも、千代田区のほか、2024年から杉並区でも始まった。
しかし、この“花火解禁”には苦情対策などで課題もあるという。
東京・港区の担当者:
(去年は)利用ルールが守られないことでの苦情もいただいたんですけれども、(周知など)工夫をした上で今年度から本格実施することにしております。
一方、夏の花火“限定解禁”の動きについて、創業76年となる花火問屋の店主を取材。
花火問屋の店主:
業界全体として、その方向は有り難いことですよね。
さらに、「煙を出したくないっていうお客さんたちが多い」とのことで、近所迷惑にも配慮した、煙が少ない花火が人気だという。
店頭に並ぶ、約500種類の花火の中から“夏のイチオシ手持ち花火”を聞くと、「ロングゴールドスパーク60」とのことだ。
その特徴は、パッケージにも書かれた“煙の少なさ”。通常の花火と比べてみてもその煙の差は歴然だ。
ほかにも、1本で驚きの変化を見せる花火が…。
この「20変色ススキ」は、「国内生産最高の変化数」とのことで、約2分間で20回もの変化を楽しめる花火だ。
花火問屋の店主:
煙の匂い、あとはその音、そういう楽しみ方ができてるっていうのは、日本人の独特の感性だと思うんで、これはやっぱり残していかなきゃいけないなと思いますね。
(「イット!」7月25日放送より)