広島みなと夢花火大会、27日に5年ぶり開催 椅子席定員増やし1万380人に 打ち上げ時間は短縮

AI要約

広島みなと夢花火大会が5年ぶりに開催される。新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、会場の椅子席を増やして観覧席を拡大する工夫がなされた。

観覧席の価格は値上げされ、4割のエリアも値上げ。値上げやクラウドファンディングにより、開催が実現した。

花火製造業者による約6500発の花火が夜空を彩り、打ち上げ時間は40分に短縮される。牛尾煙火製造所の社長は花火の素晴らしさを再度伝えたいと語る。

広島みなと夢花火大会、27日に5年ぶり開催 椅子席定員増やし1万380人に 打ち上げ時間は短縮

 広島市南区の広島港一帯を会場にした「広島みなと夢花火大会」が27日、5年ぶりに開かれる。新型コロナウイルス禍などで中止が続いていた夏の風物詩の復活。主催する広島祭委員会は、会場の椅子席を増やして多くの人に観賞してもらえるよう工夫する。

 前回の2019年はシートを敷いて観覧したエリアに椅子を並べ、定員を4千人から1万380人に増やした。観覧席券が付く個人協賛を600円から2500円に値上げした。26日まで大会ホームページなどで扱う。

 花火の価格や人件費の高騰に伴い、他のエリアは4割値上げした。事業推進本部の広島観光コンベンションビューロー(中区)の本田雅敏にぎわいづくり担当部長(62)は「値上げやクラウドファンディングなどにより、なんとか開催にこぎ着けた」と話す。

 JR広島駅(南区)の駅ビル工事などで混雑が予想されるため、打ち上げは例年の1時間から40分に短縮する。全国の花火製造業者による約6500発が夜空を彩る。牛尾煙火製造所(熊野町)の牛尾彰彦社長(58)は「空を見上げるのは、上を向くことに通じる。花火の素晴らしさをあらためて伝えたい」と意気込む。