「さすがにやりすぎ」代金未払い、個人を標的とした名誉棄損…石丸氏”負けまくり裁判”に弁護士「悪質なYouTuberと変わらない存在」

AI要約

東京都知事選の結果について、小池百合子氏の圧勝や2位の石丸伸二氏の支持層について触れられている。

石丸氏の過去の発言や政策姿勢と、立候補後の政策転換についての著者の印象を記述されている。

石丸氏の東京解体や給食費の無償化といった政策について、その前向きな発言とのギャップを指摘されている。

「さすがにやりすぎ」代金未払い、個人を標的とした名誉棄損…石丸氏”負けまくり裁判”に弁護士「悪質なYouTuberと変わらない存在」

 東京だけでなく、日本中がその結果に固唾をのんだ東京都知事選。結果は現職・小池百合子の圧勝だった。一方でその最有力ライバルと目された蓮舫氏は2位どころか3位に終わり、野党に衝撃が走った。一方で2位の石丸伸二氏を巡ってもさまざま議論が巻き起こっている。元経済編集長で作家の小倉健一氏が解説するーー。

 前安芸高田市長の石丸伸二氏が7月7日投開票の東京都知事選で、当選した小池百合子氏に負けたものの、1,658,363票、得票率24.3%を獲得し、立憲民主党、日本共産党とそれら関係組織、団体の手厚い支援を受けた蓮舫氏を抜いて2位を獲得した。

 NHKの出口調査によれば、投票した無党派層の30%を獲得して、小池知事とほぼ並び、年代別では10代、20代、30代までは最も多くの支持を集めている。

 筆者も昨年末に石丸氏にロングインタビューし、また都知事選直前にもインタビューをした。昨年末のインタビューでは「補助金をもらうことが議員の仕事ではない」「公共施設をつくったから発展するなんて夢物語です。むしろ、ランニングコストや大規模改修にかかる費用が、ますます地域を疲弊させてしまいます」「これまでの行政は、ゴールもわからずに、政治家が夢物語みて、走っていた」と語っていたことが非常に印象的だった。今、自民党の国会議員たちは、地方を疲弊させるばかりで、一向に発展しないような補助金を砂糖に群がるアリのように奪い合いをしている。こんなんでは日本は滅びると感じていたので、石丸氏がもし過疎化を止めることができれば、日本社会にとってとても素晴らしいことだと思っていたのだ。そして、また再選を目指すような口ぶりだった。

 よって、都知事選の立候補にはとても驚いた。しかも、立候補の表明前後で石丸氏から出てきた政策が「東京解体」「東京弱体化」、そして「給食費の無償化」だった。

「補助金をもらうことが議員の仕事ではない」「公共施設をつくったから発展するなんて夢物語」と言っていた人物が、過疎地域での自律的な経済発展を諦め、東京を弱らせ地方を活気づかようというのはあまりに政策態度が変貌している。