開花までに数十年、一度咲くと枯死する植物咲いた 三菱電機の敷地内

AI要約

伊丹市で珍しい大型植物「アオノリュウゼツラン」が開花し話題に。50年に1度の珍しい花で、開花後は枯死する。

三菱電機高周波光デバイス製作所で発見されたアオノリュウゼツランは7~8メートルの高さまで成長し、22日に開花が確認された。

三菱電機では公開日を決定し、要予約で敷地内の植物を一般公開する。花が咲くのは50年に1度とも言われている。

開花までに数十年、一度咲くと枯死する植物咲いた 三菱電機の敷地内

 数十年に一度だけ、天高く花茎が伸びて黄色い花を咲かせ、その後に株ごと枯れてしまう珍しい大型植物がある。兵庫県伊丹市でそんな珍植物が開花し、話題になっている。

 植物の名前は「アオノリュウゼツラン」。園内で植栽している大阪公立大学付属植物園によると、原産地はメキシコの乾燥地帯で、縁にトゲが並んだ葉の形から「竜舌」の名がついた。

 花が咲くのは一度だけで、芽吹いてから開花まで数十年かかり、「センチュリープラント(世紀の植物)」とも呼ばれる。開花期にはアスパラガスのような花茎が突然伸び始め、2カ月ほどで数メートルから約10メートルの高さまで成長し、黄色い花を咲かせる。開花後は枯死する。

 伊丹市で開花したのは三菱電機の高周波光デバイス製作所。今年5月、花茎が伸び始めたことに従業員が気づき、7月までに7~8メートルまで成長した。その後、つぼみがふくらみ、22日に開花を確認したという。

 敷地内には数株が植栽されており、10年前の2014年夏にも別の株が開花した。由来はわからないが、製作所ができた1959年以降に植えられたとみられる。広報担当者は「花が咲くのは50年に1度とも言われているので、運がいいです」と喜ぶ。

 三菱電機では26日11時と16時、敷地内のアオノリュウゼツランを一般公開する。要予約(25日17時まで)。X(旧ツイッター)の「三菱電機高周波光デバイス製作所」から申し込む。(小池淳)