訪問ヘルパー 消滅の危機 介護が必要になっても「ヘルパーさんがこない」

AI要約

訪問ヘルパーの消滅危機についてNPO法人暮らしネット・えんの代表理事が指摘し、介護のギャップについて語る。

訪問ヘルパーの高齢化現象とその重要性、現状の課題について述べられる。

70代のヘルパーの働き続ける困難さと、将来への懸念が表明される。

訪問ヘルパー 消滅の危機 介護が必要になっても「ヘルパーさんがこない」

 高齢者・障がい者の支援事業などを展開するNPO法人暮らしネット・えんの代表理事の小島美里氏は毎日新聞政治プレミアの取材に応じた。

 訪問ヘルパーは消滅の危機にあると訴え、「多くの人は介護が必要になったら、ヘルパーさんに来てもらえると思っています。このギャップが問題です」と語った。

 小島氏は、「この仕事をはじめてから28年目に入っていますが、当初40代だったヘルパーが70代になっています。その人たちが辞めたいと言っても、辞めてもらうことができない状態です。週に2、3回でもいいから、と頼んでいるのが現実です」と言う。

 「ヘルパーは約50人いて、50代が一番多いのですが、次が70代で、14人います。この人たちがいなければ続けていけない状態です。70代のヘルパーが重要な戦力になっているのです」と言う。

 「70代のヘルパーにあと10年働いてくださいとはいえません。10年といわず、5年先のことを考えると暗くなります」と語った。