美浜・高浜原発訴訟が結審 来年3月判決、名古屋地裁

AI要約

福井県や愛知県などの住民141人が、関西電力の美浜原発3号機と関電高浜1、2号機の運転延長許可取り消しを求める訴訟が名古屋地裁で結審。

争点は、運転開始から40年以上経過した原子炉の劣化状況審査基準の合理性。住民側は基準の不合理性を主張し、国側は高い信頼性を強調。

判決期日は来年3月14日に指定されている。

 福井県や愛知県などの住民計141人が、関西電力の美浜原発3号機(福井県美浜町)と関電高浜1、2号機(同県高浜町)の運転延長許可取り消しを国に求めた2件の訴訟が19日、名古屋地裁で結審した。剣持亮裁判長は判決期日を来年3月14日に指定した。

 いずれも運転開始から40年以上経過しており、原子炉の劣化状況を審査する基準の合理性が争点となっている。住民側の代理人弁護士は口頭弁論で、基準はデータが少なく、最新の知見も反映しておらず、不合理だと主張。国側は、多くの専門家によって取りまとめられており、信頼性は極めて高いと反論した。