脱炭素進めるコンテナターミナル 福岡市〔地域〕

AI要約

福岡市の博多港アイランドシティコンテナターミナルでは、脱炭素の取り組みが進んでおり、トランスファークレーンの電動化やバイオ燃料の実証事業が行われている。

電動化されたトランスファークレーンやガントリークレーンにより、二酸化炭素の排出を74%削減し、環境への貢献が実現されている。

さらに、トレーラーヘッドにバイオ燃料を使用する実証事業が始まり、福岡市の2040年度の脱炭素目標に向けた取り組みが進められている。

 福岡市の博多港アイランドシティコンテナターミナルで脱炭素の取り組みが進んでいる。これまでにコンテナの積み替えをするトランスファークレーンなどの電動化を完了。このほど構内を走り回るトレーラーヘッドにバイオ燃料を使用する実証事業が始まった。

 同ターミナルでは、トランスファークレーンを、全国に先駆けて2010年から順次、電動化。全26基が電動化されており、従来のディーゼルエンジンに比べて二酸化炭素の排出を74%削減した。また船からコンテナを降ろすガントリークレーンも電動の機種を導入してきた。

 今月中旬からはトレーラーヘッドに、天ぷら油の廃油などから作るバイオ燃料「HVO」を軽油に混合した燃料を使用する実証事業を開始。市港湾計画部は「福岡市は2040年度温室効果ガス排出量実質ゼロのチャレンジを掲げており、港でも積極的に進めていきたい」としている。