祇園祭・前祭巡行で鶏鉾の車輪が壊れる

AI要約

祇園祭・前祭巡行中に鶏鉾の車輪が突然破損し、進行に遅れが生じた。

破損した車輪は比較的新しく、巡行中に突然割れたため修理が必要となった。

鉾町に戻ってから車輪の状況を確認し、修理の検討を行う予定。

祇園祭・前祭巡行で鶏鉾の車輪が壊れる

祇園祭・前祭巡行でトラブルがありました。17日午前10時ごろ、四条通りの柳馬場と富小路の間で、鶏鉾の直径およそ1メートル80センチの4本ある車輪のうち左側後方の車輪の一部が剥がれ落ちました。

剥がれ落ちたのは、木製の車輪外側部分のおよそ70センチで、巡行途中に突然割れて落ちたということです。この影響で巡行に遅れが生じましたが、鶏鉾の後を巡行していた山や鉾は、鶏鉾を追い越すように先に進み、巡行していきました。

鶏鉾は、車輪をボルトで一時固定し後ろ向きで進み、途中、四条室町交差点では、車輪に縄をかけて向きを変える「辻まわし」を行わず、大きなカーブを描いて、鉾町に戻って行きました。鉾町に帰ったあとは、京都府の文化財保護課の職員が、車輪や車輪の中心部分までヒビが入った様子を写真に撮るなど現状把握につとめました。

鶏鉾保存会によりますと、破損した車輪は10数年使用した比較的新しい車輪で、午後から鉾を解体したあと、あす工務店に引き渡され、破損の原因を調べるとともに、修理するかどうか判断するということです。

【鶏鉾保存会理事長の声】

「外からチェックしていても(破損は)分からなかった。無事に戻ってこられ怪我人

が出なかったということだけが幸いです」