「嫌いになったわ」からエスカレートしていった“いじめ” 学校の認定遅れ児童は転校することに 市に損害賠償求め訴える
兵庫県芦屋市の小学校で、女子児童がいじめを受けて転校を余儀なくされた問題で保護者が損害賠償を求めて訴えを起こす。
女子児童が同級生から受け取った誹謗中傷メールにより不登校になり、いじめの深刻化が明らかに。
保護者らは市に約540万円の慰謝料を求め、市立小学校の対応を批判。
兵庫県芦屋市の小学校で、いじめを受けた女子児童が転校を余儀なくされた問題で、保護者らが市に損害賠償を求めて訴えを起こした。
ある日、友達だと思っていた子から見せられた「嫌いになったわ!」のメール。
そして次第にエスカレートしていく非難の言葉。
「地獄に落ちろクソゴリラ」
「死ね死ね死ね死ね…」
これは当時小学4年だった女子児童が、同級生から見せられた携帯電話のメッセージだ。
訴状によると、2021年、芦屋市の市立小学校で、当時4年の女子児童が同級生から誹謗中傷メールの文面を見せられ、睡眠障害、食欲低下などの症状が出て不登校になった。
しかし、学校がいじめの「重大事態」と認定したのは、いじめの把握から約7カ月後で、その後、児童は転校を余儀なくされた。
保護者らは、「重大事態の認定が遅れたことで、いじめが深刻化・長期化し、転校に至った」などとして、市に慰謝料など合わせて約540万円を求めて神戸地方裁判所に訴えを起こした。
女子児童の保護者:まだ病院には通っているので、転校したから終わりと思っていませんし、娘だけがいろんなものを失って、苦しんで終わりになってしまって、将来精神的にも身体的にもどう影響するか分からない状況で、何かあった時に『あの時やっておけば』と後悔だけはしたくなかった。
芦屋市教育委員会は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月16日放送)