小学校いじめ重大認定遅れで提訴 芦屋市相手に被害児童と保護者が

AI要約

兵庫県芦屋市の小学校でいじめが原因で不登校になり、転校した女子児童と保護者が市に慰謝料などの損害賠償を求めて神戸地裁に提訴。

いじめ被害により精神的苦痛を受け、摂食障害や抑うつ状態に陥った女子児童が、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態の認定遅れを訴える。

被害児童の保護者は市教委の体質改善を求め、市外転校後も深刻な影響を受けたと訴える。

 兵庫県芦屋市の小学校で同級生からのいじめが原因で不登校になり、転校した女子児童と保護者が、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態の認定が遅れたため被害が深刻化し精神的苦痛を受けたなどとして、市に慰謝料など約540万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。16日付。

 訴状によると、女子児童は小学4年だった2021年12月、同級生が「死ね」「地獄に落ちろ」と中傷するメールを別の児童から見せられた。その後、摂食障害や抑うつ状態と診断されて不登校になり、5年生の3学期の途中で市外に転校した。

 会見で被害児童の保護者は「市教委の体質が根本的に変わってほしい」と話した。