「技術は生き続けている」 京アニ事件伝える碑公開、遺族の言葉

AI要約

2019年7月に京都アニメーションの第1スタジオが放火され、36人が亡くなった事件から5年を前に、事件を後世に伝えるための碑が建立された。

遺族の一人が式典であいさつをし、亡くなったスタッフの情熱と技術をたたえ、未来への誓いを語った。

京アニの作品が多くの人に希望と感動を与えていることを誇りに思い、スタッフたちに強さと勇気を送り続けるよう呼びかけた。

 2019年7月に京都アニメーション(本社・京都府宇治市)の第1スタジオが放火され、36人が亡くなった事件から5年となるのを前に、事件を後世に伝えるための碑が同市の公園に建立された。建立を報告する14日の式典では、遺族の一人があいさつに立った。

 「亡くなった方々をしのび、彼らの情熱と技術をたたえ、そして、未来への誓いをたてる場としてここに立たせていただいています」

 事件に巻き込まれて亡くなった女性スタッフの父親だという。

 碑の建立について「2年にわたりほぼ毎月、議論してきました。この日を迎えることができたことに感謝します」と、まずお礼の言葉を口にした。

 そして、京アニのスタッフたちに向けて「事件から5年がたちましたが、皆さんの見せてくれた強さと勇気に心から敬意を表します。亡くなったスタッフの情熱と技術は今も皆さんの中で生き続けています」と伝えた。

 京アニの作品が多くの人に希望と感動を与えていることを誇りに思っているという。「亡くなった彼らの情熱と技術を継承し、素晴らしい作品を作り続けてください」と呼びかけた。

 最後に「これからも前を向いて歩んでいきたいと思います」と締めくくった。(関ゆみん)