六甲山でひんやり「氷室開き」 暖冬影響でスキー場の雪を再利用

AI要約

六甲山上の展望施設「六甲枝垂」で氷室開きが行われ、氷室内部が特別公開された。

暖冬の影響で氷棚からの氷確保が難しく、近隣スキー場の人工雪を再利用している。

来場者は涼しい風が吹き込む風室を楽しんでおり、気持ちよさを感じている。

六甲山でひんやり「氷室開き」 暖冬影響でスキー場の雪を再利用

 六甲山上の展望施設「六甲枝垂(しだ)れ」(神戸市灘区)で13日、氷を貯蔵した氷室に風を通す「氷室開き」があり、内部が特別公開された。

 氷室はヒノキ造りで、展望台の地下部分にある。氷は冬に「氷棚(ひょうだな)」と呼ばれる周辺の池から切り出しているが、暖冬の影響で結氷不良が続いたため、近隣スキー場のゲレンデの人工雪(約16トン)を切り出し再利用した。現在は約11トン残っている。

 スタッフが扉を開けると、氷室を通った風が展望台内部の「風室」に吹き込んだ。神戸市東灘区の会社員、酒井稔さん(56)は「冷蔵庫みたいに涼しくて気持ちいい」と話した。【木山友里亜】