JAXA内部の情報、ダウンロードされて流出 理事長が会見で謝罪

AI要約

宇宙航空研究開発機構(JAXA)がサイバー攻撃を受け、情報漏洩が発生した。山川宏理事長は謝罪し、被害者への影響を心配している。

JAXAは内部情報がハッカーによってダウンロードされた痕跡があることを明らかにした。個人データが流出し、マイクロソフト365への不正アクセスも確認されている。

石井康夫副理事長は盗まれたデータの流出状況について説明し、具体的な被害の範囲が確認されたことを述べた。

JAXA内部の情報、ダウンロードされて流出 理事長が会見で謝罪

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)がサイバー攻撃を受けて情報が流出した問題で、山川宏理事長は12日の定例会見で「(情報が漏洩(ろうえい)した)関係者に多大なご迷惑をかけた。おわび申し上げる」と謝罪した。JAXAは、ハッカーから内部の情報をダウンロード(DL)された痕跡があることを明らかにした。

 JAXAは不正アクセスによって外部機関や個人情報が流出したことを5日に発表したが、詳細は明らかにしていなかった。

 JAXAによると、ハッカーに盗まれた個人データを使われ、米マイクロソフト社のクラウドサービス「マイクロソフト365」に不正アクセスされた。石井康夫副理事長は12日の会見で、不正アクセスを受けたJAXA内部や取引先の情報について問われ、「DLの形跡が確認されており、個別にどのデータが流出したかは確認されている」と盗まれた痕跡があることを明らかにした。