市立高生徒158人分の氏名や3学期末の成績、3か月半の間全校生徒が閲覧可能な状態に

AI要約

太田市教育委員会は太田高校の生徒158人分の個人情報が3か月半にわたり閲覧可能だったが外部流出はなく、保護者説明会を開いて謝罪した。

成績情報を誤って全校生徒が閲覧できる状態にしてしまった教諭がいて、市教委は再発防止に努めると述べた。

校長会では成績データのクラウド共有に関する注意喚起がなされていたが、規則が明文化されておらず、指導の徹底を誓った。

 群馬県の太田市教育委員会は11日、市立太田高校の生徒158人分の氏名や2023年度の3学期末の成績などの個人情報が、約3か月半にわたり、全校生徒が端末で閲覧できる状態になっていたと発表した。外部流出や悪用は確認されていないという。

 発表によると、成績情報の管理を担う教諭の1人が3月25日、成績ファイルを学校関係者用クラウドで他の教職員と共有する際、当時の1、2年生522人のうち158人分を、誤って全ての生徒が閲覧できる場所にアップロードした。今月9日に生徒の指摘で判明し、ファイルを削除した。生徒数人が閲覧したが外部流出はなく、11日に保護者説明会を開いて謝罪した。

 市教委は22年3月、校長会で成績データをクラウドで共有しないよう注意喚起。同校でも認識されていたが規則を明文化しておらず、この教諭は守っていなかった。記者会見で小内正教育部長は「大変申し訳ない。個人情報取り扱いの指導を徹底し、再発防止に努める」と述べた。