悪質な情報拡散、470件超に KADOKAWAサイバー攻撃被害

AI要約

出版大手KADOKAWAがサイバー攻撃による情報漏洩に関する情報拡散について発表。

悪質な書き込みに対する対応や法的措置を進める姿勢を示す。

サイバー攻撃によるシステム障害や個人情報流出の影響について説明。

悪質な情報拡散、470件超に KADOKAWAサイバー攻撃被害

 サイバー攻撃により情報漏洩(ろうえい)が起きている出版大手KADOKAWAは12日、SNSや匿名掲示板で拡散された情報のうち、同社が「悪質」と認識した件数を発表した。

 ニコニコ動画などを運営する子会社「ドワンゴ」に関する情報拡散は420件。うちX(旧ツイッター)が133件、匿名掲示板「5ちゃんねる」が237件、まとめサイトが26件、その他が24件。N高校などを運営する通信制「角川ドワンゴ学園」では53件で、うちXが8件、「5ちゃんねる」が41件、まとめサイトが1件、その他が3件だった。

 悪質な書き込みに対してはSNSなどの運営者に削除要請や発信者の情報開示請求を始めており、特定した発信者には刑事告訴なども含めた法的措置を講じる準備を進めていると警告した。

 KADOKAWAは6月8日未明からサイバー攻撃による大規模なシステム障害に見舞われ、事業に影響が出ている。6月下旬にはサイバー犯罪集団が犯行声明を公表。KADOKAWAはこれまでに、「ドワンゴ」全従業員の個人情報が外部に流出したほか、「角川ドワンゴ学園」の生徒の個人情報が流出した可能性があることを発表していた。