テレ東「警察密着24時」、BPO放送倫理検証委で審議入り

AI要約

放送倫理・番組向上機構(BPO)は、テレビ東京の番組「激録・警察密着24時‼」に放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。

番組では不正競争防止法違反事件が取り上げられ、逮捕された会社役員に対する過度なナレーションやテロップが問題視されている。

テレビ東京は誠実に対応する姿勢を示し、放送倫理に関する審議に協力するとコメントした。

テレ東「警察密着24時」、BPO放送倫理検証委で審議入り

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は12日、テレビ東京が昨年3月に放送した「激録・警察密着24時‼」について、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。番組を巡っては、BPOの放送人権委も6月に審理入りを決めている。

 BPOによると、両委員会で同じ番組を取り上げるのは、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)が2017年1月に放送した「ニュース女子」以来で、5件目。

 テレ東やBPOなどによると、番組は、人気アニメ「鬼滅の刃」を連想させる商品に関する不正競争防止法違反事件について扱った。逮捕された会社役員ら4人のうち3人が不起訴になった事実に言及せず、「逆ギレ」「泣き落とし」といった過度なナレーションやテロップも付けて放送した。

 テレ東は7月12日、「本事案を重く受け止め、審議に対して誠実かつ真摯(しんし)に対応し、協力する」とのコメントを出した。【平本絢子】