飲酒運転で出勤した巡査長を停職１カ月 鹿児島県警、相次ぐ不祥事
AI要約
鹿児島県警では、酒気帯び運転をした30代の巡査長が停職1カ月の懲戒処分を受けた。この他にも、4月以降には3人の警察官が逮捕され、最高幹部の一人が逮捕されるなど不祥事が相次いでいる。
巡査長は酒気を帯びた状態で私有車を運転し、簡易検査で基準以上の値を検知された。自宅で発泡酒を飲んだ後に出勤し、アルコールが残っていることに気付かなかったと認めた。
警察庁は特別監察に入り、原因究明や再発防止を指導している。
鹿児島県警は12日、酒気帯び運転をしたとして、南さつま署の30代の巡査長を停職1カ月の懲戒処分にし、発表した。同県警では、4月以降、現職警察官3人が逮捕され、最高幹部の一人だった前生活安全部長が守秘義務違反の疑いで逮捕されるなど不祥事が相次いでいる。警察庁は特別監察に入り、原因究明や再発防止を指導している。
県警によると、巡査長は3月9日、南さつま市の路上で、酒気を帯びた状態で私有車を運転した疑いがある。県警は道路交通法違反の容疑で、5月13日に地検知覧支部に書類送検。地検は「起訴するに足りる証拠がなかった」として、巡査長を5月24日付で不起訴処分としていた。
巡査長は自宅から署まで約600メートルを運転し、出勤。職場での簡易検査で基準以上の値を検知し、上司に申告したという。前日深夜に自宅で発泡酒（500ミリリットル）を3～4本飲んだとし、「アルコールが残っているとは思わなかった。警察官としての自覚が足りなかった」と容疑を認めたという。
