兵庫県・斎藤元彦知事「信頼を再構築する」辞任を改めて否定 本人のパワハラ疑惑告発の元幹部が死亡 片山安孝副知事は引責辞任表明「支えていただいた。心から感謝したい」

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑や元幹部の死亡問題について謝罪し、辞任しない意向を表明。

副知事は責任を取って辞職する意向を示したが、斎藤知事は受け入れず。内部告発した元幹部の男性は死亡している。

兵庫県職員の労働組合は知事の辞職を求める申し入れ書を提出したが、斎藤知事は辞任を否定している。

兵庫県・斎藤元彦知事「信頼を再構築する」辞任を改めて否定 本人のパワハラ疑惑告発の元幹部が死亡 片山安孝副知事は引責辞任表明「支えていただいた。心から感謝したい」

 兵庫県の斎藤元彦知事が7月12日に記者会見し、斎藤知事のパワハラ疑惑などを内部告発した県の元幹部が死亡した問題について「県職員の方はじめ、多くのみなさまとの信頼関係を再構築していく、県政を建て直していくのが私の大きな責任」と辞任について否定した。

 同問題では、片山安孝副知事が同日の午前に会見。責任を取って辞職する意向を示した。片山副知事は「本日『7月末をもって退職する』との辞表を提出する予定でございます」とし、斎藤知事にも引責辞任を促したものの、受け入れられなかったとした。斎藤知事のパワハラ疑惑などを内部告発する文書を作った元幹部職員の男性(60)は、5月に停職3カ月の懲戒処分を受け、6月7日に死亡している。

 斎藤知事は会見冒頭「これまでの状況について、県民のみなさま、県職員のみなさま、全てのみなさまに大変申し訳ないと思っています」と謝罪。辞職届を片山副知事から受け取ったことを明かし「約3年間、県政をお支えいただいたことに心から感謝を申し上げたい」とした上で、自身の進退については「これから県政を建て直していくために、大変道は厳しく、時間はかかるかもしれない。県政を前に進めていくこと、そのために全力で力を尽くすことが、私の責任の果たし方だと考えている」と述べた。

 6月10日には、兵庫県職員の労働組合は「問題発生以来、職場の業務執行には大きな支障が生じ、もはや県民の信頼回復が望めない状況」などとして、知事の辞職を求める申し入れ書を県側に提出し、斎藤知事の辞職を求めたが、斎藤知事は同日に「私自身が生まれ変わって、いい県政を進めていくという環境作りを全力で取り組んでいくということが私に課せられた果たすべき役割」と辞任を否定していた。

(ABEMA NEWS)