泉房穂氏「自民党の危機感薄い」に小林史明衆議院議員が反論「口で変えるって言うのは簡単」都知事選は与野党に勝者なし?

AI要約

小池百合子氏が東京都知事選で勝利し、石丸伸二氏が2位、蓮舫氏は3位に終わる。

泉氏は選挙報道の見直しを主張し、テレビ討論会の必要性を指摘。

自民党の東京都議会議員補欠選挙で2勝6敗という結果に対し、批判的な意見も出る。

安野貴博氏の得票数が増えなかった理由や自民党の補選結果についても議論が交わされる。

自民党の課題や国政での影響、党内での意見調整の重要性についても言及された。

泉房穂氏「自民党の危機感薄い」に小林史明衆議院議員が反論「口で変えるって言うのは簡単」都知事選は与野党に勝者なし?

 7月7日に投開票が行われた東京都知事選挙は、現職の小池百合子氏が勝利し、元安芸高田市長の石丸伸二氏が2番手、元参議院議員の蓮舫氏は3番手に終わった。都知事選について、前明石市長の泉房穂氏と小林史明衆議院議員が『ABEMA Prime』で議論を交わした。

 泉氏は選挙報道について「見直した方がいい。終わった後に議論するのもいいが、選挙前から、どの候補者がどういう考えなのかが分かれば、公平性のバランスをとることは可能だと思う」と主張。

 さらに「テレビ討論会をするべき。もし来なかったら来なかったらで。それを前提にやれば、結果的に来ると思う。次からテレビ局は自主規制せずにやったらいい」と付け加えた。

 小林氏は、都知事選で5番手だった安野貴博氏について「安野さんは東京都やデジタル庁でご活躍頂きたい。もっと早くから既存メディアが取り上げていれば、1桁増えるような得票数だったかもしれない。一方で、石丸さんは好き嫌いが分かれる候補だったので、既存メディアに取り上げられていたら票が下がっていた可能性がある」との見方を示した。

 また「アメリカは大統領選で政党ごとに予備選で絞られていって、最後、両党の代表の1対1で勝負するから、報道が可能になっている。でも、都知事選の56人が同時に出てきたときに、どうやってやるかが今まで想定されていなかった。予備選みたいなものを入れたら、出馬のハードルが上がってしまうので、どう整理するかをやっていきたい」と述べた。

 都知事選と同じ日に行われた東京都議会議員の補欠選挙。8つの選挙区に候補者を擁立した自民党だが、2勝6敗という結果だった。

 この結果について、小林氏は「よく頑張った」といい、「自民党には厳しい評価がある中で、落選してる候補は全部、接戦だった。やっぱり自民党支持層プラス無党派のところ。 取れた人はきっちり勝っていて、そこを取る努力が実らなかった」と受け止めている。

 泉氏は「危機感が薄い」と突っ込み、「国政で圧倒的な自民党が、2人しか勝てないというのは党の見直しをするぐらいの話じゃないのか」と指摘。

 小林氏は 「自民党が悪かったと言ってる限り、候補者は自民党のせいにしたくなってしまう。各選挙区で自民党の票と自分で取れる票のダブルで勝ってきた。公の場で“自民党が悪かったから負けた”と言うことが彼らにとってプラスではない」と答えた。

 これに対して、泉氏は「国民にとってどうかではないか。自民党が圧倒的に力を持ってる状況だから、この結果を踏まえて、国民の方を向いた政党に衣替えしていくとか、そこで(小林議員が)中心人物になると期待してたのに」と漏らす。

 小林氏は「今、国民の皆さんに危ないと思ってますと伝えるより、補選で頑張った方々、支援いただいた方々にどういうメッセージを伝えるかが大事だと思っている」と話す。

 小林氏は泉氏が「自分が自民党を変えるぐらい言えばいいのに」と提案したことについても強く反論。

「口で変えるって言うのは簡単。(党の)中で、汗をかかなければいけない。反対する人を説得し調整していく。表でかっこよく言うと、その調整はできなくなる。今まさにその調整の当事者だから」とした。(『ABEMA Prime』より)