東京湾に浮かぶ巨大なブーメラン…かつての海上要塞の護岸整備、今年度中にも終了

AI要約

明治から大正にかけて建設された東京湾の人工島「第二海堡」で護岸整備が進められている。島は千葉県富津市沖にあり、110年前に完成した海上要塞で、戦前は首都防衛のため砲台が置かれていた。

島は海底に石を積み、土砂で埋め立てられており、広さは約4万1000平方メートル。土砂の流出により船舶の安全を脅かすため、島の周囲に鋼製のくいを埋める工事が行われている。

2007年から続く工事は今年度内に終了予定であり、近年は安全な船舶の着岸が可能となり、観光ツアーも島への訪問を提供している。

 明治から大正にかけて建築された東京湾の人工島「第二海堡(かいほう)」で護岸整備が進められ、ブーメラン形の巨大な姿が海面に浮かび上がっている。

 島は千葉県富津市沖にあり、110年前に完成した海上要塞(ようさい)。戦前は首都防衛のため、砲台が置かれていた。海底に石を積み、さらに土砂で埋め立てて造成された。広さは約4万1000平方メートル。徐々に土砂が流出し、航行中の船舶に危険を及ぼすため、島の周囲に鋼製のくいを埋める工事が続けられている。

 国土交通省関東地方整備局によると、2007年から行われている工事が、今年度中に終わる見通しだという。近年は安全に船が着岸できるようになり、島に上陸する観光ツアーも実施されている。