無党派層で「石丸が蓮舫上回る」…一体何のバグ? 全国紙記者困惑「一部の社で特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた」

AI要約

7月7日投開票の東京都知事選は、小池百合子都知事がリードし、蓮舫氏と石丸氏が追う展開。小池氏は自民、公明、一部立憲支持層から支持を得ている。

主要マスコミの調査では小池都政の評価が高く、他候補は『批判票』だけに頼らず戦う必要がある。有権者の2割以上が未定なため、情勢は変わる可能性あり。

各マスコミ調査では小池氏がリードし、蓮舫氏と石丸氏が追う構図。無党派層と女性の支持も注目されている。

無党派層で「石丸が蓮舫上回る」…一体何のバグ? 全国紙記者困惑「一部の社で特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた」

 7月7日投開票の東京都知事選は、主要マスコミの調査で中盤情勢でも現職の小池百合子都知事のリードが伝えられた。小池氏は保守層や無党派層を中心に支持を固めており、序盤から先行した戦いを展開している模様だ。前立憲民主党参院議員の蓮舫氏と広島県安芸高田市の前市長、石丸伸二氏が追っており、「2位争い」にも注目が集まる。選挙分析に定評がある経済アナリストの佐藤健太氏は「これまでの小池都政を評価している人は多く、他候補は『批判票』だけに依存しない戦いが求められそうだ」と指摘する。

 主要マスコミは7月1日付朝刊で都知事選の情勢調査の結果を報じている。読売新聞は6月28~30日の調査をもとに1面記事で「小池氏が先行 蓮舫氏・石丸氏追う」と題して詳細を分析。小池氏は自民党支持層の7割、公明支持層の9割を固め、立憲民主党の支持層からも2割が小池氏を支持していると報じた。蓮舫氏は立憲支持層の6割強、共産支持層の7割弱が支持しているという。2期8年の小池都政の評価については、6割強が「評価する」と肯定的だった。ただ、有権者の2割以上が態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性があるとした。

 JNNは6月29、30日の調査から中盤情勢を分析し、「小池氏ややリード」と報じた。蓮舫氏は「激しく追い上げ」、石丸氏については「追う」としている。小池氏は自民支持層の約6割と公明支持層の約8割を固め、蓮舫氏は立憲支持層の約7割、共産支持層の約9割の支持とした。

 産経新聞は1面の記事で共同通信が6月29、30日に実施した調査の結果を掲載。小池氏が「一歩リード」とした。蓮舫氏が続き、石丸氏が激しく追い上げる展開という。小池氏は自民支持層の5割強、公明支持層の7割を固め、蓮舫氏は立憲支持層の7割、共産党支持層の8割弱の支持を得ているという。小池都政の評価は「評価する」が55%に上っている。

 毎日新聞は1面の記事で「小池氏やや先行」し、蓮舫氏が「追い上げ」、石丸氏が「続く」展開と報じた。東京新聞も2面記事で「小池氏ややリード」と報じ、蓮舫氏と石丸氏が「追う」としている。いずれの中盤情勢調査の記事でも小池氏が先行し、蓮舫氏と石丸氏が追う展開となっているのだが、面白いのは無党派層と女性の支持分析だ。