八田與一容疑者の「卑劣な逃走劇」!別府・大学生ひき逃げ事件から2年…遺族は「未だに思いきり声をあげて泣くことができない」

AI要約

八田容疑者による死亡ひき逃げ事件が2年経過しても未解決のままであり、遺族や関係者は逮捕を待ち望んでいる。

事件で大学生2人が被害に遭い、1人が死亡、もう1人が重傷を負ったことにより、遺族や生存者には深い傷が残っている。

警察は捜査を続けており、悪質なひき逃げ事件として事件の解決を急いでいる。

八田與一容疑者の「卑劣な逃走劇」!別府・大学生ひき逃げ事件から2年…遺族は「未だに思いきり声をあげて泣くことができない」

 2022年6月29日、大分県別府市で起きた死亡ひき逃げ事件。大学生2人を死傷させた八田與一容疑者はいまもなお逃走を続けている。事件から2年、警察はもちろん、遺族や関係者もその行方を必死に追っている――。

 「八田容疑者が逮捕されないまま、2年経ってしまったのが本当に悔しい。今日にでも、明日にでも一日も早く逮捕されることを願っています。もしくはして出頭してほしいんです」

 声を震わせながらそう訴えるのは、大分県別府市で起きたひき逃げ事件の遺族や友人らで作る「大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会」(別府・願う会)のメンバーだ。

 2人の大学生が死傷する事件を起こした八田與一容疑者(27歳)は、なおも逃走を続けており、遺族らを苦しめている。

 事件から2年が経った6月29日、別府・願う会のメンバーらは大分県のほか東京都内でも情報提供を呼び掛けるチラシを配布した。チラシを受け取った人たちは八田容疑者の顔写真を見て、「この事件覚えてる」とか「東京にもいるのかな」などと口にしていた。

 死亡した大学生、Aさん(当時19歳)の遺族は、命日を前に次のようにコメントを寄せている。

 《6月29日が近づくにつれ、気持ちが乱れていることに自分自身気がつきます。 あの信じられない悪夢のような日から2年。息子が突然目の前からいなくなり、いつまでも犯人が捕まらないという信じがたい現実。未だに思いきり声をあげて泣くことができていません》

 突然、愛しいわが子を奪われた悲しみは癒えることはない。

 「遺族は2年経っても受け入れがたい状況です。お母さまは仕事にも復帰できておらず、許せない気持ちでいっぱいです」(前出の願う会メンバー、以下「」内も)

 さらに奇跡的に助かったBさん(当時19歳)も、自分だけ生き残ったことに負い目を感じているという。

 「Bさんは事件解決に向けて協力はしてくれていますが、彼の心の傷も癒えていません。Aさんと最期まで一緒にいたのは自分、その時の受け入れがたい状態は今でも続いているんです。

 それでも、今は故人の分もしっかり生きるんだ、と彼も将来に向けて頑張っているところです。忘れることはできない事件ですがBさんには自分の夢を叶え、逞しく生きてほしいと私たちも願っています」

 この事件では、赤信号で停車中のAさんと友人のBさんのバイクに八田容疑者の軽自動車が衝突した。

 「衝撃で2人は吹き飛ばされ、Bさんは奇跡的に軽傷でしたが、Aさんは搬送先の病院で死亡が確認されました」(全国紙社会部記者)

 八田容疑者は救護処置や警察への通報なども一切行わず、現場から逃走した。

 「悪質な死亡ひき逃げ事件です。その結果、前途有望な青年の命が奪われ、かろうじて命が助かったBさんも身体と心に大きな傷を負いました。警察としてはあらゆる可能性を視野に捜査を進めています。それくらい悪質な事件なんです」(大分県警交通指導課の山下基成次席)

 さらに事故は故意的だった可能性もあるという。