出会い系で現金詐取の疑い、26人逮捕 被害2千万円以上の女性も

AI要約

警視庁が出会い系サイトを運営して利用者から現金をだまし取ったとして、職業不詳の男性ら26人を再逮捕した。

被害額は約20億円に上り、被害者には虚偽のメールや打ち子による連絡が行われていた。

出会い系サイトだけでなく、副業サイトも運営し、被害総額は膨大なものとなっている。

出会い系で現金詐取の疑い、26人逮捕 被害2千万円以上の女性も

 出会い系サイトを運営して利用者から現金をだまし取ったとして、警視庁は1日、職業不詳の鈴木一樹容疑者(48)=千葉県市川市真間1丁目=ら20~50代の男女26人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。

 犯罪収益対策課によると、鈴木容疑者らは共謀して昨年8月~今年3月、運営する出会い系サイト「ヒマ」に登録した都内の男性(19)に、「文字化け解除用パスコード発行」などの費用を支払えば20代の女性保育士と個人情報を交換できる、などとするうそのメールを送信し、現金50万5千円をだまし取った疑いがある。

■「たくさんご飯作ってあげたい」打ち子がメッセージ

 この男性には女性を装う「打ち子」がメッセージを送っており、「あなたにたくさんご飯を作ってあげたいな」「休みの日もあなたとの予定でいっぱいにできたらいいな」と伝えていたという。

 同課は、鈴木容疑者らが2021年1月~23年9月、全国の約8600人から計約20億円をだまし取ったとみている。2千万円を超える被害に遭った女性もいたという。

 鈴木容疑者らは共謀して23年7月~23年8月、副業サイト「サポー」も運営し、登録した神奈川県内の当時19歳の女性から、副業の相手方と個人情報を交換するための費用名目で現金19万8千円をだまし取った疑いもある。(三井新、福冨旅史)