被災半年、犠牲者に祈り 知事「前を向く」 能登半島地震・石川

AI要約

能登半島地震から半年が経過し、石川県庁では馳浩知事や職員が黙とうを捧げた。

犠牲者は281人に上り、被災地では住民が鎮魂と復興を祈っている。

馳知事は職員に対し、非常事態が解除されていないことを踏まえ、前向きに頑張るよう訓示した。

 能登半島地震の発生から1日で半年を迎え、石川県庁では馳浩知事や職員が黙とうをささげた。

 地震による直接死と災害関連死を合わせた犠牲者は281人に上り、被災地では住民が鎮魂と一日も早い復興を祈った。

 馳知事は職員への訓示で「この非常事態はまだ解除されていない。無念のうちに亡くなった人の思いを受け止め、しっかり前を向いて頑張っていこう」と語った。

 輪島市の半壊した自宅で今も1人暮らしを続ける橋爪すみさん(75)は「半年がたったが、復興は全然進んでいない」と嘆いた。隣の空き家が倒壊したままの状態で、市には解体を要望しているがいつになるか分からないという。「一人なので隣の家が倒れてきたりすると怖い。早く解体を進めてほしい」と話した。