夏、大量の汗で「便秘」に…夏便秘を防いで腸をオアシス化する方法
夏に気をつけたい健康トラブルの1つが夏便秘であり、その原因や対処法について紹介されている。
愛知県の朝食文化が健康に良い影響を与えており、モーニングメニューに含まれる食材が腸内環境に良い影響を与えている。
愛知県に学ぶ腸の健康法を取り入れることで、夏便秘を防ぎ、腸内環境を整えることができる。
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、松生クリニック 院長 医学博士 松生恒夫先生です。
今回のテーマは「~絶好"腸"県に学ぶ~夏便秘を防ぐ腸のオアシス化」
もうすぐ夏本番!この時期に気をつけたい健康トラブルの1つが「便秘」。夏は、大量の汗をかく事で便に含まれる水分量が減少するため、お通じが硬くなってしまい大腸の砂漠化が起きやすくなってしまうそうです。そうなると便秘のみならず、腸に集中している免疫細胞の機能が低下。感染症やアレルギー性疾患などさまざまな病気につながるおそれもあるのだとか。そこで今回は、夏便秘を防いで腸をオアシス化する方法を専門医に教えてもらいました。
<夏便秘の原因(1)水分不足>
先生によると、水分を摂っても実際に便(大腸)に行くのはそのうちの約2%なのだとか。それに加えて、夏は大量の汗をかく事で便に含まれる水分量が減少するため、便秘になりやすいそうです。
<夏便秘の原因(2)身体の冷え>
エアコンなどで身体が冷えると、腸に行く血流が減り腸の活動が鈍ってしまうそうです。
<夏便秘の原因(3)食欲不振>
暑さで食べる量が減ると、便の材料が減ってしまいます。すると、水分や食物繊維の摂取量も減ってしまうため、便が硬くなったり出にくくなったりするそうです。
厚生労働省の「2022年国民生活基礎調査」によると、胃腸の不調が少ない県の1位は愛知県だそうです。さらに、便秘が少ない県でも愛知県が2位にランクインしています。
<2022年国民生活基礎調査>
胃腸の不調が少ない
1位 愛知 2位 鳥取 3位 山梨
便秘が少ない
1位 沖縄 2位 愛知 3位 神奈川
<愛知の朝の定番「モーニング」>
朝食を摂ると、胃と腸のぜん道運動が活発になるそうです。そのため、朝しっかりと食べる愛知県のモーニング文化は、とても重要なのだとか。実際、朝食を食べる頻度は愛知県が1位という調査結果もあるそうです。
<腸内環境を整える「レジスタントスターチ」>
愛知県のモーニングの定番メニュー「小倉トースト」。小豆は食物繊維が豊富なのに加えて、加熱された小豆のでんぷんは「レジスタントスターチ」という小腸で分解されにくいでんぷん(難消化性でんぷん)に変わります。そのため、大腸にまで届き食物繊維と同様の便を作る働きをしたり、善玉菌の餌になったりするため、腸内環境が改善するのだとか。さらに、ポテトサラダにも同じくレジスタントスターチが含まれているそうです。芋類や米に含まれるレジスタントスターチは、加熱後に冷やす事で増える性質があります。そのため、冷めたおにぎりや、冷製パスタなども腸内環境を整える効果が期待できるそうです。
<他のモーニングメニューにも腸に良いポイントあり!>
愛知県のモーニングでは、茶碗蒸しの他ゆでたまごなどの卵料理がよくついてくるそうです。茶碗蒸しは消化しやすいので胃腸に優しく、具材に使われる枝豆などの豆類は食物繊維が豊富。さらに、同じく具材によく使われるしいたけなどのきのこ類も食物繊維が豊富なので、腸にとても良いそうです。