大阪万博の会場で“メタンガス爆発” 会場の安全性は?万博協会は「信じて来て、楽しんで」【報道特集】

AI要約

大阪万博開幕まで300日を切り、メタンガスによる爆発事故が問題になっている。

事故現場は会場の重要エリアであり、万博協会は安全対策を公表したが、学校現場からは不安の声が上がっている。

内部資料によると、2年前からメタンガスの存在が判明しており、事故の原因となった。今後の安全対策が求められている。

大阪万博の会場で“メタンガス爆発” 会場の安全性は?万博協会は「信じて来て、楽しんで」【報道特集】

開幕まで300日をきった大阪万博。ふくれあがった会場建設費に加え、メタンガスによる爆発事故が起きたことが問題になっています。

万博協会は今週、対策を公表しましたが本当に安全なのか。無料招待される学校現場からは不安の声があがっています。

■開催まで300日 万博会場に浮上するメタンガス発生の問題

大阪・関西万博は開催まで300日を切る中、様々な問題が浮上している。

今年3月、爆発事故が起きた。原因はメタンガスだ。当時、現場近くにいた作業員は…

事故現場近くにいた作業員

「もうびっくりするくらいの音。たいそうな事故だった」

爆発があったのは1区と呼ばれるエリアのトイレ予定地。その付近には、受付ゲートや飲食ブースなども建つ予定で、来場した人が多く立ち入るエリアとなる。

事故について万博協会は…

2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長

「正直言いましてこれぐらいで済んでよかったなというのが本音。いわゆる人的被害もなかったし、第三者被害もなかったし、破損もかなり小規模で済んだ。事故にならなくてという意味で言うと、ほっとしているというか。運が良かったという言い方をするのがいいのか分かりませんけど」

万博協会によると、作業場所のメタンガスの濃度は測定していたが、溶接作業の火花が測定していない地下に落ち、メタンガスに引火したという。

そもそも、万博会場となる夢洲はごみの最終処分場にするため埋め立てられた土地。大量のメタンガスが発生している。

■内部資料に「メタンガス存在」 2年前に判明も今年の事故を受けて発表

報道特集が入手したメタンガスの発生量を調査した内部資料によると去年9月、今回爆発があった1区からメタンガスが1日約1.9トンも発生していた。

メタンガスが発生するのはこの1区だけなのか。事故直後から万博協会は、「他のエリアでは、可燃性ガスの発生はありません」と説明してきた。

数年前から夢洲のメタンガスの危険性を指摘している藤永延代さんは、この万博協会の説明に疑問を投げかける。