万博PR、ミャクミャク頼み 競輪場行脚、キャラとコラボ、吉本新喜劇登場…

AI要約

2025年大阪・関西万博の不人気がささやかれる中、公式キャラクターの「ミャクミャク」が盛り上げに〝孤軍奮闘〟している。

ミャクミャクは各地を行脚し広報活動を展開し、企業や人気キャラとのコラボレーションも積極的に行っている。

新たな設定で人間の言葉を話す能力も持ち、吉本新喜劇への登場など斬新なアピール方法も取り入れている。

万博PR、ミャクミャク頼み 競輪場行脚、キャラとコラボ、吉本新喜劇登場…

2025年大阪・関西万博の不人気がささやかれる中、公式キャラクターの「ミャクミャク」が盛り上げに〝孤軍奮闘〟している。登場当初は外部のイベントにはなかなか登場しなかったが、現在は関西では見かけない日はないほど露出。競輪場など意外な場所でのアピールや、人気キャラたちとのコラボレーションに励んでいる。

「ミャクミャクが来ています」。6月13日午後、岸和田競輪場(大阪府岸和田市)に設けられた万博のPRブース付近。日本国際博覧会協会(万博協会)担当者が呼び込みを掛けると、ミャクミャクの着ぐるみとの記念撮影を求めて人だかりができた。

競輪は万博と同じく経済産業省が管轄していることから、全国の競輪場で収益の一部が万博運営費にあてられる万博協賛競輪が開催されており、ミャクミャクも各地を行脚して地道な広報活動を展開。万博協会担当者は「競輪場の客層が万博と合うか不安もあったが、週末は家族連れも多く、意外と反応はいい」と手応えを口にする。

■40都道府県訪問

ミャクミャクは万博開幕千日前の令和4年7月に初めて公の場に姿を現したが、「キャラを大事に育てていきたい」(万博協会関係者)との考えや着ぐるみの数がそろっていなかったことなどから、一般の人がその姿を見られる機会は限られていた。

万博に参画する企業などからの貸し出し希望に応えられず、企業からは「出し惜しみしている」との不満も出ていたが、5年夏までには機運醸成の切り札として露出増の戦略に方針転換。企業の社内イベントや地方の祭り、プロ野球の始球式などに登場を重ねているほか、サンリオの「ハローキティ」や熊本県の「くまモン」といった人気キャラとの共演も目立つ。万博協会によると、ミャクミャクがこれまでに訪れたのは40都道府県になる。

開幕1年前となった今年4月、人間の言葉を話すという新たな設定も追加。今月20日には大阪市の劇場「なんばグランド花月」で吉本新喜劇に挑み、座長を務める吉田裕(ゆたか)さんのギャグ「乳首ドリル」を披露するなど、なりふり構わぬアピールぶりが話題を呼んでいる。

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